奈良県大和お参り日記
(2001年10月21〜23日)


奈良県橿原市 耳成(みみなし)山口神社
 山から降りてきた3人。橿原神宮駅構内で夕食後散会。各々の行き先へ。
 私は大和三山ほかを見るため八木の耳成山近くのユースホステルへ。翌朝、同宿者と耳成山(みみなしやま)へ朝の散歩。かつては火山だったそう。近所の住人の朝の散歩コースらしく人がいっぱいで頂上の拝殿前ではラジオ体操中。
 大和三山は今回の旅を計画中、地図を見てたらとても気になって、最初に計画した吉野を取り止めてやってきました。

同 畝尾坐健土安(うねおにますたけはにやす)神社
同 八釣山地蔵尊

 耳成山から徒歩で香具山(かぐやま)へ向かう途中。田んぼの中の集落の狭く入り組んだ路地を鳥の声に導かれるようにたどり着く。隣あった神社とお寺。大和三山、多武峰、三輪山、葛城の山々 etc....を望みながら田んぼの中を歩いていると何故こんなシアワセな気分になるのでしょうかねえ?

同 天岩戸(あまのいわと)神社
同 天国常立(あまのくにとこたち)神社
同 天香山(あまのかぐやま)神社

 各々、香具山の山麓と頂上にあり。山麓の二社(天岩戸、天香山神社)が特に良かった。天香山神社には天真名井という香具山からの湧き水がある。「真名井」という名の湧き水はこの9月に登ったばかりの奥多摩の惣岳山にあったし、此処の御祭神の櫛真命(くしまちのみこと)は、よく登る奥多摩の御岳神社と同じ! 何かのご縁があるとしか思えませぬ。
 著名な観光地からはちょっと離れてますが此処は霊的に重要な場所として古代より奉られてた形跡が多々(このお参り記を書くのに調べてたら色々出てきたなあ。再訪の必要あるかも)。近所には「月の誕生石」というロマンチックな名の岩石があるらしいが見れずじまい。またここいらは小鳥がとても多いわ、蝶はそこら中で飛んでるわで和めます。

同 春日神社
 カメラのフイルム&電池切れのため国道165号線を八木市街へ向かう。途中耳成山そばのディスカウントスーパーで無事購入。三輪へのJR桜井線に乗るべく畝傍(うねび)駅へ。駅近くの古い街並の中にある神社。そんなに大きくないがいい感じ。

奈良県桜井市 三輪大神(みわおおみわ)神社
同 素盞嗚(すさのお)神社
同 平等寺
同 狭井(さい)神社
(写真)
saijinja.GIF 今回はJR三輪駅から神社へ行くルートをいつもとは変え、南側の平等寺を経由して。途中立派なご神木のある神社を発見。素盞嗚神社。大神神社のご祭神大物主命の父親である素盞嗚命がご祭神。
 坂を上がっていくと山の辺の道に付き当たり、すぐに平等寺。聖徳太子によって建立された由緒ある寺。大神神社の奥の院。明治維新までは修験道の拠点として栄えたが廃仏毀釈によってさびれてしまったそう。かつては修験の修行者が境内にある不動滝にうたれ身を清めてから奥吉野、天川の大峯山へ入ったそうで、吉野、天川と此処は関係が深いようです。
 山の辺の道を歩き大神神社へ。拝殿にお参りし一年間お世話になったお札をお返しする。やはりいいですな此処は。昨年同様北隣の狭井神社をお参りし、ここで湧く御神水をいただいてから、社務所に申し込んで三輪山登り。この頃より小雨がぱらつき出す。昨年もこんな天気だったなあ。いざ登り始めるとその登りのきついこと。昨年一度経験してるにも関わらずやはりしんどいです。ご神木やご神石に挨拶しながら1時間あまりで頂上に。小雨まじりなれど、そこそこ眼下の光景が見下ろせた。拝殿でご挨拶して時計を見ると閉山の午後4時まであと40分。あわてて下山を開始。今回の旅はこういう時間ぎりぎりのことが多いなあ、と思いつつ雨のなか無事時間内に下山。御神水をいただき一服しもう一度大神神社にお参りしてJR三輪駅へ。途中振り返ると、三輪山の中腹に小さく千切れた白い雲がいくつもふんわりとたたずんでいて、山の濃緑とのコントラストがとても綺麗でした。

奈良県天理市 石上(いそのかみ)神宮
 日没間近、畝傍山に行くか石上神宮へ行くか迷う。大神神社のおみくじに北が良いとあったので石上神宮へ。天理駅に着くと本格的に雨。月曜日で三輪の神社門前のそうめん屋さんが定休日だったので腹ぺこ。天理駅前で腹ごしらえの後、石上神宮へ向かう。昨年初めて来たとき駅前商店街アーケードの独特な雰囲気に驚いたが慣れてしまえば味があっていいですな。神宮に着いたのは5時半。本殿の扉は閉まってましたが門前でお参り。やはりこの神社もなんだか好きですなあ。雨の中だけど来てよかった。社務所で来年の暦を買って駅へ戻る。

奈良県高田市 高田天神社
 高速バスを待つあいだに今回の旅、最後のお参り。JR高田駅前にあり。天神社という名ですがご祭神は高皇産霊神(たかむすびのかみ)、神皇産霊神(かけむすびのかみ)、津速産霊神(つはやむすびのかみ)。雨もあがり玉砂利のうえを拝殿へ。遅い時間だったが正面の扉もちゃんと開いてました。お参り後、玉砂利ふみしめながらの夜の境内で一瞬デジャブな光景が。

三鷹市 井の頭弁財天
 夜行高速バス新宿到着後、中央線で地元へ。途中車窓から雨上がりの青空の下うっすら雪の帽子を被った富士山がくっきり。弁天様で今回の旅の無事のお礼をして帰宅。井の頭公園の木漏れ日が美しかったです。やはり早起きはいいもんですな。